いま世界は大きな転機を迎えている。保護主義を標榜するトランプ米政権の誕生やイギリスのEU離脱はその象徴的な出来事と言える。今後、世界情勢はどう揺れ動くのか。そして日本はこの艱難をいかに乗り越えていったらよいのか。大局的な視点から世界の動向を分析してきた元駐ウクライナ大使の馬渕睦夫氏と上智大学名誉教授の渡部昇一氏に語り合っていただいた。
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元駐ウクライナ大使
馬渕睦夫
まぶち・むつお
昭和21年京都府生まれ。京都大学在学中に外務公務員採用上級試験合格。43年外務省入省。EC代表部参事官、東京都外務長、駐キューバ大使、駐ウクライナ兼モルドバ大使などを歴任。退官後、防衛大学校教授を経て、吉備国際大学教授を務める。著書に『和の国・日本の民主主義』(KKベストセラーズ)『2017年世界最終戦争の正体』(宝島社)など。
上智大学名誉教授
渡部昇一
わたなべ・しょういち
昭和5年山形県生まれ。30年上智大学大学院西洋文化研究科修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学。平成13年から上智大学名誉教授。著書は専門書の他に『伊藤仁斎「童子問」に学ぶ』『日本の活力を取り戻す発想』『歴史の遺訓に学ぶ』など多数。最新刊に『渡部昇一一日一言』(いずれも致知出版社)。