作家で精神科医でもある加賀乙彦氏は91歳のいまも、精力的に執筆活動を続けている。 その人生や活動を支えたものは、幼い頃から親しんできた古今東西の様々な名作だった。加賀氏と同様、戦争を乗り越え文学と信仰に人生の信条を求めてきた文学博士・鈴木秀子さんと共に、文学作品の魅力を語り合っていただいた。
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文学博士
鈴木秀子
すずき・ひでこ
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。聖心女子大学教授を経て、現在国際文学療法学会会長、聖心会会員。日本にエニアグラムを紹介し、各地でワークショップなどを行う。著書に『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』『幸せになるキーワード』(共に致知出版社)『こども聖書』(すばる舎)『死にゆく人にあなたができること』(あさ出版)など多数。
作家
加賀乙彦
かが・おとひこ
昭和4年東京生まれ。東京大学医学部卒業。フランス留学後、パリ大学サンタンヌ病院、北仏サンヴナン病院に勤務。犯罪心理学・精神医学の権威でもあり、作家としての活動の傍ら東京拘置所医務部技官、上智大学文学部心理学科教授などを歴任。『フランドルの冬』で芸術選奨文部大臣新人賞、『宣告』で日本文学大賞、『永遠の都』で芸術選奨文部大臣賞を受賞したほか入賞多数。近刊に『わたしの芭蕉』(講談社)『ある若き死刑囚の生涯』(ちくまプリマー新書)など。日本藝術院会員。文化功労者。文京区立森?外記念館名誉館長。