江戸末期、小田原藩領の農家に生まれ、困窮の中から身を起こし、生涯に600余の荒廃した村々を復興させた二宮尊徳。松下幸之助や稲盛和夫といった名経営者が仰いだその教えは、現代日本で忘れ去られつつある。このほど、本誌で17回にわたり連載され人気を博した評伝「二宮尊徳 世界に誇るべき偉人の生涯」を弊社より装い新たに上梓した北康利氏に、その偉功を紐解いていただいた。
【絵=今井爽邦作/尊徳記念館所蔵】
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作家
北 康利
きた・やすとし
昭和35年愛知県生まれ。東京大学法学部卒業後、富士銀行入行。富士証券投資戦略部長、みずほ証券業務企画部長等を歴任。平成20年みずほ証券を退職し、本格的に作家活動に入る。著書に『白洲次郎占領を背負った男』(講談社、第14回山本七平賞受賞)『思い邪なし 京セラ創業者 稲盛和夫』(毎日新聞出版)など多数。最新刊に『二宮尊徳 世界に誇るべき偉人の生涯』(致知出版社)がある。